ケイズアーキテクツ一級建築士事務所

別荘を建築する際のポイント

別荘建築と通常の住宅建築では、何が異なるか?

――豊かな時間を過ごせる空間建築こそが「別荘建築」
読んで字のごとく、「別」と「荘」だから、「別荘」です。
「別」とは、通常の居住とは異なる場所、 そんな普段と異なる場所で生活を送るための居住空間(荘)が、 別荘だと考えています。 たとえば、都会のマンションに住んでいる方であれば、 都市型の利便性は味わえますけど、自然に触れる機会は少ない。 そんな方のために、豊かな自然に身を置ける環境を提供する、 という空間建築こそ別荘建築なのです。


 

――別荘建築は都会では味わえない魅力を追求する

都会に住んでいれば、生活しやすいですし、仕事にも通いやすい。
さらに、情報があふれているため、都会に身を置くメリットがたくさんあります。

ですが、自分の趣味や自然を楽しむために、
あえて都会から外に向かっていく方もいらっしゃいます。
そういった方が都会とは異なる居住地を作ろうとされているという印象ですね。

たとえば、都会は土地が狭くて理想の家を建てづらい傾向にありますが、
別荘であれば、家族以外の方々を招いてパーティができるくらい広い家が立てられます。
実際、これまでに、パーティが好きな方の別荘を作ったことがあります。
その方は東屋を作ってほしいというお話で、
朝まで呑んでいても奥様の手を煩わせないような空間がほしかったそうです。
 

別荘の建築で一番大変なことは何か?

――非日常の空間を作る苦労とやりがい

やはり、非日常の空間を作るということが大変ですね。
ダイナックの開口部、高い天井といったように、
広い空間に非日常を求める方が多い印象です。

開口部を広げれば、開放的な空間が内外に取り入れられますが、
それによって構造計画が難しくなるため、
サッシの強度や性能を予算内で検討しなければならないのは苦労することです。

ただ、同時に自分たちの腕の見せどころでもあるので、
限られたなかでお客様の希望を叶えるというのは、やりがいでもありますね。
 

別荘のプランニングをする際、重要視していること。

――アトラクションのようなワクワクした非日常を味わってほしい

別荘を訪れて、徐々に内部へ導かれる動線を楽しんでもらう、期待感を大事にしています。
入り口から入って、徐々に期待感を高めてもらい、「ドンっ」と景色が見えてくるといったような、
アトラクションのようなワクワク感を感じてほしいですね。

過去に「京都の『和の旅館』みたいな別荘を造って欲しい」と頼まれたことがあって。
最初はイメージが沸かなかったのですが、
京都の町家造りを参考に路地に入ってから玄関に到着するという演出を施しました。
玄関に入ると敷石があり、周囲に敷き詰められた砂利。
行灯が照る道を通るとやっと座敷の入り口にたどり着く。
まさに非日常の空間を造り上げられたと思っています。

また毎日の生活では時短で済ますことが多い入浴時間ですが、
景色を観ながら 自分自身を過ごすバスタイムも大事にしています。
非日常の時間を味わえる別荘建築は、人によっては不便に思うこともあるかもしれません。
ですが、不便さのなかにある贅沢というのも感じてほしいですね。
 

別荘地として人気の場所3つと、それぞれの特色

軽井沢       ・都心から新幹線利用で1時間程度のアクセスで利便性が高い
・四季を通じて楽しめる

伊豆エリア ・温暖な気候
・温泉利用が容易
・海産物が豊富
・マリンスポーツやレジャーが楽しめる

湘南エリア ・都心からのアクセスがとてもよい
・年間利用が可能
・海岸のロケーションが間近で開放感を感じる
・マリンスポーツやレジャーが楽しめる

 

固定費削減が推進される中で別荘を建てるメリット

――別荘建築のメリットは精神的な豊かさの享受
 
最近では固定費が削減される傾向にありますが、
別荘を建てられる方は比較的、経済的に余裕がある方が多いと思います。

だからといって、そういった方々は物質的な豊かさ、
ステイタスというメリットを得るために別荘を建てているわけではありません。

あくまで精神的な豊かさ、心の余裕を求めて別荘を建てられています。

過去に新築にも関わらず、
「10年ぐらい経ったような仕上がりにしてほしい」と言われたことがあって。
この方に代表されるようにみなさん、
ひっそりと昔から建っているような
ノスタルジックな別荘に心の安堵感を感じているのだと思います。
 

どんな層の方が、どんな思いを持って、別荘建築を検討するか?

――事業主・企業の重役クラスの方が都心の喧騒を避けるために別荘建築を検討している

事業主、企業の重役クラスの方が、都心の喧騒を避けて別荘建築を検討されています。

軽井沢であれば、昔は都心から車で何時間もかかっていましたが、
いまでは北陸新幹線で都内から1時間強で着きます。

都内からのアクセスが良いうえに、都心とは異なる気候・景色を味わえます。

そのため、忙しい事業主、企業の重役クラスの方であっても、別荘を検討しやすいですね。

 

別荘建築における注意点

――その地その地の特徴を理解して建築先を選ぶ

どのエリアを検討される場合でも、湿度や気温、降雪といったように
建築地の年間の気候をよく理解したうえで別荘建築を検討していただきたいです。

たとえば響きだけにつられて「軽井沢」を選んだ場合、
冬場の凍結、意外と高い湿度の対策をしなければなりません。

一方、「「湘南」エリアの場合、潮風による塩害対策が必要です。

このように異なる各地の環境に適した別荘を建築するには、
地元の工務店を選択する、別荘を理解した建築家を選んだ方がいいですね。

特に地元の工務店であれば、その地の特徴をよく理解していますので。
 

別荘の建築を検討している方へ

別荘建築を検討している方には、各別荘地の特性を知るために、
一度その地に足を運んで、空気を肌で感じてもらいたいです。


別荘を建てて自分がなにをしたいのか、
豊かな自然を感じるのか、
都心ではできない友人たちとのパーティを楽しむのか・・・


それぞれの目的を決めて、それに適した土地を選んでくれればと思います。
別荘に興味がある方は、ぜひケイズアーキテクツ一級建築士事務所まで
ご相談ください。
 

ケイズアーキテクツ一級建築士事務所
代表取締役 山下 弘治

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